父は日本画家・上島素水。1941年に東京美術学校(現 東京藝術大学)師範科に入学し、寺内萬治郎に師事する。1947年の「日展」に初入選。以後、日展と光風会を舞台に作品の発表を続け、1950年には日展会員となる。1951年に奈良教育大学に招かれ助教授となり、1967年からは教授となる。1982年第14回「日展」〈采女祭〉を出品。高知でも定期的な個展の開催や「高知市展」などの審査員を多く務めた。
堅牢な質感の風景画や静物画を多く残す。1994年に没するが、翌年には故郷の土佐山田町立美術館(現 香美市立美術館)にて遺作展が開催された。
1994年、大阪府は遺族より絵画作品1点の寄贈を受けた。
デジタルアーカイブ
DIGITAL ARCHIVE
大阪府では、関西を拠点に戦後の美術界で活躍した現代美術作家の作品をはじめ、1990年代に開催した「大阪トリエンナーレ」の受賞作品など、絵画や版画、彫刻、写真等約7,900点の美術作品「大阪府20世紀美術コレクション」を所蔵しています。ここでは、その所蔵作品を、作品名や作家名、キーワードから検索し閲覧いただけます。
作家解説
- 上島 一司
- Isshi KAMIJIMA
主要参考文献
「上島一司画集」 上島一司画集刊行委員会 1995.2