3歳から16歳まで兵庫県の淡路島で育つ。本名は、直原正。「淡路島は風光明媚な所でね、その素晴らしい自然が今の私を育ててくれたんでしょう」と故郷への思いを語っている。 絵画と俳句を学び、1927年には矢野橋村と齋藤与里らが開設した大阪美術学校の矢野橋村門下に入り、本格的に南画の道を歩む。作品を発表する一方で禅道も追求し、当時の南禅寺管長・柴山全慶師に師事。また俳誌「ホトトギス」の同人に推挙される。
1988年、日本南画院理事長に就任。「帝展」に初入選後、「日展」に16回入選する南画の第一人者である。1996年、守口市現代南画美術館開館。社団法人日本南画院会長・理事長、現代南画協会理事長、青玲社主宰、守口市美術協会会長、黄檗宗国清禅寺住職、俳誌早春選者、洲本市名誉市民、守口市名誉市民、財団法人青少年文化研修道場理事を兼任する。
1994年、大阪府は直原玉青氏より絵画作品3点の寄贈を受けた。
デジタルアーカイブ
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大阪府では、関西を拠点に戦後の美術界で活躍した現代美術作家の作品をはじめ、1990年代に開催した「大阪トリエンナーレ」の受賞作品など、絵画や版画、彫刻、写真等約7,900点の美術作品「大阪府20世紀美術コレクション」を所蔵しています。ここでは、その所蔵作品を、作品名や作家名、キーワードから検索し閲覧いただけます。
作家解説
- 直原 玉青
- Gyokusei JIKIHARA
主要参考文献
「水墨のこころ 白寿記念 直原玉青展」 カタログ 読売新聞大阪本社 2002.9